40歳ころから脳の衰えは加速していきます。脳の老化でもの忘れは多くなりますが、加齢による『もの忘れ』と『認知症』は違います。
目次
もの忘れと認知症の違い
もの忘れと認知症は似て非なるものです。
もの忘れは脳に記憶があるけど引き出せない状態で、認知症はそもそも脳に記憶されないという状態です。
もの忘れは記憶を引き出せないだけなので、何かヒントを与えるとはっと思い出す事ができます。
認知症はそれができません。
新しい事を覚える事が極端に苦手になります。
約束してても「あっ!ごめん忘れてた」ではなく「そんな約束はしてないだろ!」という感じになります。
言った言わないの議論になったりするので、紙に書いておくなど目に見える形で残す事が大切です。
ただ、もの忘れと違って記憶を引き出す事は出来るので昔の事はよく話したりします。
加えて、認知症は一連の思考過程も苦手になります、言い換えると「支離滅裂」になります。話の辻褄が合わない事や時系列がおかしくなったりします。
話している本人は正しいと思っていても聞いてる方からすると「あれっ?なんかおかしい。合わない」という事が多くなります。
もの忘れと認知症の違いまとめ
物忘れ
- 新しい事を記憶しているが引き出せないだけ。だからヒントで思い出す
- 忘れてたって事は分かる
- 判断力、思考力は正常
認知症
- 新しい事を記憶できない。だからきっかけを与えても思い出す事がない
- つまり忘れてたっていう自覚がない
- 記憶を引き出せるので昔の記憶を話す事が多い(ただし、時系列などはおかしかったりする)
- 判断力が悪くなる(危険な行動が増える)
認知症の検査
認知機能の簡易検査としてHDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)という検査があります。
この検査は質問した事に答えるもので、今日は何月何日ですか?とか、ここはどこですか?など見当識や短期記憶の検査となります。
30点満点で点数が高い方が認知機能が良く、検査結果が17点だったので軽度~中等度くらいの認知機能低下というように判断します。
ただ、この検査だけでは『認知症』と『もの忘れ』の明確な切り分けというのが出来なかったりします。
質問の検査だけでは、もの忘れと認知症の判断が難しい
検査をしていて同じ17点でも日常生活に支障をきたす方と、身の回りの事は問題なくおこなえる方が出てきます。
この差は何かと考えた時に、まさに一連の思考過程が出来るかどうかにあると思われます。これは生活上では判断力の低下という形で現れてきます。
もの忘れが多いだけだと検査で点数は落ちますが、判断力自体はあるので目に見える形での危険行動はありません(徘徊や金銭の管理など)。
普段の行動や言動をみる事の方が判別に有効になったりするわけで、エピソードなどが重要になったりします。
これに元々の性格や行動パターンなども加味されるため、明確に切り分けるという事は案外難しかったりします。
ほとんどの場合、生活上問題があるかどうかで認知症とみる事が多いような気がします。
最後に
最近もの忘れが多くなっていると自覚がある場合、認知症とは別物の事がほとんどで、注意力の低下だったりします。
ただ、認知症への一歩目を踏み出している可能性もあるので、普段から脳に刺激を与える生活を意識する事が大切です。
コメントを残す