動体視力は動くものをとらえる能力という認識が一般的だと思います。
間違ってはいませんが、眼球を動かす筋肉を鍛えるのか脳の処理を上げるのかイマイチはっきりしないと思います。
そこで、スポーツや日常生活(運転など)など実際の場面で必要な『見る』という力を8つに分けて紹介し、
それぞれトレーニング方法を簡単に書きます。
目次
静止視力
視力検査で測るやつです。Cの文字がどこまで見えるかで右目1.5とか0.7とか数字として出せます。
小さい目標をはっきり見る力。
一般的にトレーニングでは鍛える事が出来ないとされています
コントラスト感度
白黒の微妙な違いを識別する力
これもトレーニングで鍛える事は出来ません。
深視力
距離感を認識する力。
トレーニング可能。眼球を鍛えるというよりは脳内の処理を速く正確にするというイメージです。
トレーニング方法は、近くのものと遠くのものを交互にみるなど。
瞬間視
パッと目に映った光景を認識する力。
トレーニング可能。これも脳の処理能力の問題。
トレーニング方法は、パッと見た光景を頭の中で出来るだけ細かく再現する、など。
瞬間視に関連して周辺視野というものもあります。
周辺視野
視点を合わせた場所を中心視野それ以外の視野を周辺視野と言います。
周辺視野は情報量が少なく、明るい暗いといった情報や、物が動くなどの大雑把な情報しか分かりません。
ただ、中心視野の付近ならトレーニングで鍛える事が出来るようです。
方法は、視点を合わせた目標の周囲の情報を読み取ろうとする事です。視点は目標から外したらダメです。
KVA動体視力
真っすぐ自分の方に近づいてくる物を見る時の視力
一般的には時速30kmで近づくものを見る時は、静止視力の60~70%となり、
時速100kmで近づくものを見る時は、静止視力の50%以下となる。
普通の人が60%になるところを野球選手は90%程度になるとか。
トレーニング可能。
トレーニング方法は、近くのものと遠くのものを交互にみる事や、乗り物の中で前から来るものを見るなど。
DVA動体視力
上下左右に動くものを見る力。
一般的に動体視力としてイメージするのはコレだと思います。
トレーニング可能。
トレーニング方法は、乗り物の中で通り過ぎるものをみる事など、要は上下左右に動くものを見ようとする事です。
スマホのアプリなどであると思いますが、私は使った事がないのでココでは紹介できません。
眼球運動
止まっている何個もの目標に素早く視点を合わせる力。
DVA動体視力と似ていますが、DVAは動き続けるものを見る力です。
眼球運動は止まっている目標に対して次から次へと視点を変える力です。
ただ、DVA動体視力を鍛える上では眼球運動も必要になるので、この2つはワンセットと考えても良いかもしれません。
眼球運動は目を動かす筋肉を鍛えるというイメージに対し、DVA動体視力は脳の処理速度も鍛えるというイメージです。
もちろんトレーニング可能です。
トレーニング方法は、止まっている目標に素早く視点を合わせる事です。
自分の両手を利用しても良いと思います。左右の指の先に交互に視点を移すとか。
手と眼の協応運動
目で見たものに素早く手で反応する速さ。
ちょっとカテゴリーが違うような気もしますが、卓球などでは必要な能力です。
トレーニング可能、光った瞬間にボタンを押す的なやつ。これもスマホのアプリであると思います。
トレーニングの時間や頻度など
一回のトレーニングは10~20分程度が限度です。理由は疲れるから
出来れば毎日おこなう。最低週4~5回
色々な場面に対応するためトレーニングのバリエーションを増やす
以上です。
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