お腹を膨らませる筋肉は横隔膜です。
この前、腹横筋や腹斜筋を使ってお腹を広げるという発言を聞いて
「!?」
ってなったので自身の知識整理を兼ねてこの記事を残しておきます。
関連記事:お腹を膨らませる?凹ませる?体幹を安定させるためにどっちが良いのか
目次
筋肉が働くと縮む、力を抜けばゆるむ
まず、基本的な知識として筋肉は元々の長さから収縮する(縮む)しか出来ないという事です。
ゆるむと元の長さに戻ります。
そして腹横筋や腹斜筋は収縮するとお腹を締める(凹む)方向に力が入るという事です。
厳密にいうと、腹横筋や腹斜筋はお腹を凹ませずに収縮させる事は可能ですが(等尺性収縮という)、膨らませる方向には動きません。
腹横筋はコルセットのように横方向に筋肉の繊維が走っているので横に引っ張るように締めているというイメージです。
お腹が膨らむのは横隔膜が収縮するから
お腹が膨らむのは横隔膜が収縮して腹腔が上から押されるからです。
息を大きく吸った時は横隔膜が収縮するからお腹が膨らむんです。
この図の赤い四角で囲ったところ(腹腔)を風船だと思って下さい。上から押すと横に広がるのがイメージできると思います。
お腹が膨らんでいる時にお腹周り全体が硬くなってるから腹横筋が膨らませてるって言うけれど・・
お腹を張って力を入れる事が多いからって、腹横筋がお腹を膨らませる筋肉だと考えてはいけません。
これは、腹横筋や腹斜筋を収縮させる(お腹を締める方向に力をいれる)事で、上から押してくる力と締める力が釣り合って腹圧が上がっている状態です。
※常時お腹が膨らんでいる状態は横隔膜関係なく内臓脂肪などの問題と思われます。
思いっきりお腹を凹ませた時は腹直筋が働いている
逆に思いっきりお腹を凹ませようとした時は、腹直筋(6パックの筋肉)というアウターマッスルが収縮して凹んでいます。
もちろん腹斜筋群(外腹斜筋や内腹斜筋)や腹横筋も協力して凹ませています。
この時は腹圧は上がっている訳ではないので注意が必要です。
腹圧はお腹の外側から締める力(主に腹横筋などインナーユニットのはたらきによる)と内側から外に広がる力が釣り合っていて発揮できます。
腹圧を高めて腰回りを安定させるとは、この内と外の力が強力に釣り合っている状態の事を言います。
思い切り凹ませようとした時は、内側から外に広がる力を意図的に抜いて腹圧を落としている事になります。
本記事のまとめ
『お腹を膨らませる筋肉は横隔膜』
以下、本記事の主旨とはあまり関係がありませんが、お腹を凹ます繋がりで6パックの話になります。
お腹の腹筋を6つに割りたいなら皮下脂肪をおとす
お腹を6つに割りたいなら腹筋群を鍛えても皮下脂肪を落とさないとダメです。
腹筋を鍛えていても脂肪に隠れてしまうと筋肉の隆起は見えません。お相撲さんはもの凄い腹筋を持っていますが皮下脂肪に隠れています。
内臓脂肪については筋肉の内側にあるので、理論的には内臓脂肪があっても皮下脂肪がなければ6パックは見えます。
しかし、選択して皮下脂肪だけを落とすという事は難しく、結局は総脂肪量を落とすという手段になります。
また、腹筋運動をしていてもお腹周りの皮下脂肪を選択して落とせるという訳ではなく、全身的に落とさないとダメなんです。
じゃあ体脂肪率をどの位に落とせば良いんだって話ですが、よく分かりません。
自分の場合だと15~16%位で薄っすらと腹筋が見えるくらいですが(今は20%近いです)、この辺は詳しく調べてないのであまり参考にはならないかも。
以上です
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