体重60kgの人が10分スクワットを続けた時、消費カロリーは約60kcalです。
そして成人男性の1日の消費カロリーは2000~3000kcalです。
スクワットの消費カロリーは1日の活動量からみると正直誤差レベルです。
目次
スクワット15回で腹筋500回分
スクワット15回で腹筋500回分って聞いた事ありますか?
そうです、脂肪燃焼効果の話です。
下半身は人間の骨格筋の70%前後を占めています。そのため下半身の大きい筋肉群中心としたスクワットは効率が良いという理屈です。
あくまで腹筋運動と比べてっていう事です。
そもそも腹筋は痩せるための運動じゃないだろうという疑問もありますが、今回はスクワットと消費カロリーの話に焦点を絞りました。
※私は、筋トレとしてのスクワットはこの上なく素晴らしいエクササイズだと思っています※
スクワットの運動自体の消費カロリーは少ない
冒頭でも述べましたがスクワットの消費カロリーを計算します。
運動強度(消費カロリー)を表す指標としてMETsが分かり易いです。
METsとは、『Metabolic EquibalenTs』の略で、安静時を1METsとした時に、何倍の運動強度(消費カロリー)になるかを表した指標です。
例えば、軽いウェイトトレーニングは3METsですが、このウェイトトレーニングを10分続けたとします。
そうすると、この10分の間は、ボーっと寝ているのに比べて3倍の消費カロリーがあるという事です。
で、高強度のウエイトトレーニング(スクワット含む)は6METsです。ジョギングとほぼ一緒です。
ジョギングを10分続けるのとスクワットを10分続けるのは消費カロリーの観点からは、ほとんど一緒という事です。
METsから消費カロリー計算
消費カロリー = METs × 時間 × 体重 となります。
60kgの人がスクワットを10分続けると(多少の休憩を含む)、
消費カロリー = 6METs × 1/6(時間) × 60(kg)= 60kcalとなります。
60kcalですよ!
シュークリームでいうと4分の1個とかそんな感じです。
もちろん強度によって多少の違いは出ると思いますが、中々効率が悪いです。
ただ、スクワットの消費カロリーを考えると効率が悪い事は否めないでしょう。
スクワットには良い効果もある
筋トレ全般に言える事ですが、筋疲労が起きる程度まで筋肉を追い込むと、筋肉の成長や代謝を活発にするホルモンが出ます。その間は代謝が良くなっている状態なので、その間のカロリー消費効果は高いです。
よく、痩せるための運動として筋トレ後に有酸素運動をやった方が良いというのは、代謝を良くするホルモンが出ている間に有酸素運動で脂肪を燃焼しようという理由があります。
そしてこの効果は、筋トレの運動負荷によりますが、数時間~24時間程度持続すると言われています。
どの程度消費効果が上がるかというと、色々調べましたが不明な事が多くはっきりした数字で表す事は出来ません。ただ、数%程度代謝が良くなるという話です。
痩せるという意味においてはそこまで恩恵が受けられる訳じゃないっていうのが正直なところです。
スクワットで基礎代謝を上げる?
常人がスクワットで基礎代謝を上げるのは無理です。もちろん物理的に無理という訳ではないですが、現実的に無理だと思います。
1kgの筋肉の消費カロリーってたった数10kcal/日です。それに1kgの筋肉って半端じゃない努力量が必要です。まじめに続けて数か月単位でかかるレベルです。もちろんサボればやり直し、継続し続けなければいけない。
余程自分を追い込むのが好きな人じゃないとキツイと思います。
筋トレで基礎代謝が上がって痩せるって言ってる人は筋トレ業界の関係者か、その関係者に洗脳されている人だと思っています。
それでもスクワットは良い
マイナス面ばかりを書いてしまいましたが、『痩せる』っていう観点でいうと厳しいと思っています。
ただ、『下半身の筋力をまんべんなく維持・向上する』、『股関節を使えるようになる』、『お尻周りが引き締まる』という観点においてはスクワットほど万能の筋トレはないと思います。
無理して続ける必要はないですが、やらないよりはやった方が良いです。そしてスクワットするならスロートレーニングで行うのがおススメです。
痩せるという意味では全身的な有酸素運動の方が効率は良いです。
一応、おススメのランニングについての記事を張っておきます。興味があったら見て下さい。
いずれの運動も継続しないと意味がないので、自分が好きな運動を続けるのが一番です。他人が何と言おうと自分の興味、趣向で決める方が良いです。
まとめ
- スクワットで痩せるのは難しい
- ただ、良い面も多いので、やらないよりはやった方が良い
- 痩せるという意味では全身的な有酸素運動の方が効率が良い
以上です。
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