この記事は読者様からの質問に対する私の答えとなります。
内容は体脂肪の燃焼効率が良い速度は○○km/h。という記事を見たのだけど遅すぎて抵抗があるという事。また、心肺機能も鍛えたいのでもう少し速く走りたい、健康のためにはどっちが良いのか?という質問でした。
このような方が他にもいるかもしれないと思い記事にしました。
結論をいうと、『健康のためには体脂肪と心肺機能を両方重視する。 そのために快適な速度で走るだけ』です。
目次
体脂肪燃焼効率の話
人が筋肉を動かす時、 基本的には糖質と脂質をエネルギーとします。
こう書くと負荷が軽い方が脂肪燃焼しそうな気がします。
『効率』という言葉のマジックに悩んではいけない
『効率』 という言葉で言うと遅いランニングの方が脂肪燃焼には有効な気が すると思いますが実は違います。それは
- 余った糖は結局、脂肪になる
- ゆるい運動だと消費エネルギーの絶対値が低い(糖、脂質の割合は50:
50でも燃焼量は低い)
という理由です。
余った糖は結局、脂肪になる
人が体内に蓄えられる糖質は多くありません。 一方、脂肪は無尽蔵にたまります。 糖質は筋肉と肝臓に蓄えられており、人によって( 筋肉量によって) 倍近くかわりますが1000kcal程度だと思ってください。
そのため脂肪効率という観点ではなく単純に消費エネルギー(カロリー( kcal))で考えた方が良いでしょう。
ゆるい運動だと消費エネルギーの絶対値が低い
説明するまでもないかもしれませんが、 運動は負荷量が大きいほうが消費カロリーは大きくなります。 ただ、全力ダッシュや筋トレのような無酸素運動は、 その瞬間の消費カロリーは大きくなりますが続きません。
消費カロリーは『強度×時間』だと考えて下さい。 全力ダッシュを60分出来る人間なんていません。
逆にゆるい運動だと強度が低くなるので時間を掛けなければいけません。
同じ距離を走るなら時間をかけてゆっくり走った方が燃焼するかもしれませんが、効率が良いとは思えません。
私ならパッと走っていけそうならもう1km、無理そうなら本気ストレッチをする方が効率が良いと考えます。
心肺機能について
心肺機能というと肺の強化をイメージすると思います。 でも肺は元々予備呼気量が大きくトレーニングによる恩恵はそんな に高くないと記憶しています。
ただ、あまり激しい運動だと血管へのダメージもある( 一度に大量の血液が流れるため)と思いますので、 やはり健康を重視するならゼェゼェしない程度のランニングが良いと思われます。
激しい運動は心肺機能が優位に向上しますが、運動中の血管への負担は大きいので体調を見ながらです。
※私自身は行ける時はゼェゼェするランニングもします。
まとめ
健康のためには『快適な速度で走る』べき。
という内容でした。
こんなブログでも質問をいただけるというのはありがたい事です。
以上。
心肺機能優先か?体脂肪燃焼効率か?の質問をしたそうすけです。
当時は真剣に迷っていましたが、今はアドバイス通り「快適な速度で走る…結局は無酸素にならない程度のランニングが脂肪燃焼には最も効果が高い」を念頭に日々実践しております。
高温・高湿度だった夏の期間は10km55分前後で休み休み走っていましたが、涼しくなった9月下旬以降は50分を切るようになり、今では47分でノンストップで完走できるようになりました。嘗ての自分では想像できない位のスピードで疾走しております。47分を45分まで縮めるには最低でも半年以上かかると思いますが、焦らず地道にやっていこうと思っています。